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2026.07.31

シェフとして転職するときに問われること|調理力以外の採用基準とは

シェフとしての転職を考え始めると、多くの人がまず気になるのは、面接で結局何を聞かれるのかということです。盛り付けの技術や味づくりの経験だけでなく、店を任せられる人物かどうかという視点で評価されます。ここでは調理力以外に見られるポイントと、ポジションによって基準がどう変わるかを整理します。

調理力だけでは判断されない理由

調理の技術は前提条件として確認されますが、それだけで採用が決まるわけではありません。雇う側が知りたいのは、その技術を店の利益や運営にどう結びつけられるかという点です。試食や実技を課す店もありますが、それは技術の有無を見ているというより、現場での再現性やスピード感を確かめるための工程だと考えた方が近いでしょう。

原価とコストを語れるか

メニューの原価率をどう管理しているか、食材のロスをどう減らしているかは、シェフ経験者に必ずと言っていいほど聞かれる項目です。感覚で答えるのではなく、自分が担当していた店でどんな工夫をしていたかを、具体的な手順として説明できるようにしておくと伝わりやすくなります。数値そのものより、数値をどう見て動いていたかが評価の対象になります。

人を動かせるか

厨房のスタッフをどう育て、どうシフトを回してきたかも重要な質問です。技術を教えるだけでなく、離職を防ぐためにどんな声かけをしていたか、新人がミスをしたときにどう対応していたかなど、具体的な場面をいくつか用意しておくと説得力が増します。

店のコンセプトを再現・提案できるか

応募先の業態や客層に対して、自分の経験がどう活きるかを説明できるかどうかも見られます。前職の再現だけでなく、新しい環境に合わせてどう変化させられるかを問われることが多いので、自分の得意な調理スタイルを一方的に語るのではなく、応募先の求める方向性に沿って話す準備をしておきましょう。

ポジション別に問われる基準は変わる

同じ「シェフ」という肩書きでも、応募するポジションによって重視される点は異なります。

スーシェフとして応募する場合

現場での実行力とトップとの連携が中心に見られます。指示を的確に受け取り、厨房全体に落とし込めるかどうかが問われる傾向にあります。

料理長・エグゼクティブシェフとして応募する場合

原価管理や人材育成、メニュー構成まで含めた店舗運営全体の視点が求められます。調理の腕前に加えて、数字と人の両方を動かした経験があるかが問われます。

独立志向のシェフとして応募する場合

将来的に独立を見据えている場合は、経営や仕入れ、集客の仕組みにどこまで関心を持って働いてきたかを聞かれることがあります。今の職場を経験の場として捉え、何を学びたいかを言語化しておくと話しやすくなります。

シェフの求人票で確認したい点

求人票を見る際は、募集されている役職名だけでなく、実際に任される業務範囲を確認することが大切です。「シェフ」という肩書きでも、調理のみを担当するのか、発注や人材管理まで含むのかは店によって大きく異なります。シェフの年収は経験年数や店の規模、担当する業務の幅によって差が出るという声が多く、肩書きだけで判断すると入社後にギャップを感じることがあります。募集要項に書かれている業務内容と、面接で語られる期待役割が一致しているかを確認しておくと安心です。

面接で語れるようにしておきたいこと

準備として有効なのは、これまでの経験を「技術」「コスト」「人」「コンセプト」の4つに分けて棚卸しすることです。それぞれについて、具体的な場面と自分の判断、その結果どうなったかをセットで思い出しておくと、質問にその場で答えやすくなります。数字を使う場合は、自分が実際に把握していた範囲のものに留め、あいまいな記憶で断定的に話さないようにしましょう。

まとめ

シェフとしての転職では、調理の技術に加えて、コスト管理・人材育成・コンセプト理解という3つの視点で評価されます。応募するポジションによって重視される比重は変わるため、自分がどの役割を目指しているのかを整理したうえで、経験を具体的なエピソードとして語れるように準備しておくことが、面接を通過する近道になります。

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